聴覚を鍛える
一方、ヒギソズ教授のもとで言語学の研究をするため、はるばる駐在地のインドからやって来たピカリング大佐は、20の母音しか聞き分けられません。
上には上があるものと自分の言語能力に悲観するピカリング大佐に、ヒギソズ教授は聴覚の訓練を約束します。
まず聴覚を敏感にするため部屋をまっ暗にします。
ヒギソズ教授の説によると、科学的な訓練によって誰でも聞いたことのない母音や子音を聞き分けられるようになります。
相手にわかってもらえる英語を話すことを目標とする読者は、言語学者のようにたくさんの母音を聞き分ける必要はありません。
取捨選択していくつかの重要な母音を中心に訓練すれば充分です。
特に訓練を要する母音は頻度の高い母音、その中で口本人が特に不得手とする母音です。
石川遼 英語には日本語の「イ」に近い音が2つあります。
どちらも日本語の「イ」とは違います。